「サーバー」の種類と選び方について
「ホームページ」を作成する際に必要なものの1つに「サーバー」がありますが、さまざまな種類のサーバーがありどれを選べばいいのか悩みやすい部分でもありますので、「サーバーの選び方」についてご説明いたします。
「サーバー」の種類について
サーバーにはさまざまな種類があるため、それぞれの違いを理解しておくことが大切です。
「どのような種類のサーバーがあるのか?」をそれぞれの特徴と共にご紹介していきたいと思います。
- レンタルサーバー
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一般的な総称として「rental(借りる)」ための「server(サーバー)」を「レンタルサーバー」と呼ぶことがありますが、「サーバーOSの管理権限が無いサーバー」を「レンタルサーバー」と呼ぶケースがあります。
今回は後者の「レンタルサーバー」についてご説明していきたいと思いますが、「サーバーOSやWEBサーバーのインストール・設定」を「サーバー事業者」が行ってくれるため、初めて「ホームページ」を作る方や「サーバーOSやWEBサーバーについてよくわからない」という方は「レンタルサーバー」が適しています。
「WordPress」をご利用になる場合は「レンタルサーバー」が「WordPressに対応しているか?」をあらかじめ確認しておくことが大切です。
「独自ドメイン」や「TSL・SSL(暗号化通信)」が利用できるかも調べておく必要があります。
1つの「サーバー領域」を他のユーザーと共有しているため、他のユーザーの利用の影響を受けやすいという特徴があります。
ほとんどの場合、「月額」での利用料金を支払う形態となりますが、「月額数百円」で利用できる「レンタルサーバー」もあります。
- VPS
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「VPS」は「Virtual Private」Server」のことで、「サーバーの管理権限」をユーザーが持つことができます。
「サーバー」を自由に操作できるため、「サーバーで利用するプログラム言語やWEBサーバー」などを自由に選ぶことができます。
「サーバーの管理」を行う必要があるため、「サーバーやソフトウェアのアップデート」を自分で行う必要があることと「セキュリティ対策」も自分で行う必要があります。
「VPS」を利用するためには「サーバーの運用」や「セキュリティ」に関する専門的な知識が必要となります。
- クラウドサーバー
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「サーバーOSの管理権限」がユーザーにある「従量課金制」のサーバーです。
「従量課金制」のため、「サーバーを増やすこと」が他のサーバーに比べて行いやすいというメリットがあります。
「レンタルサーバー」や「VPS」では、「サーバーを増やすごとに月額料金」が発生しますが、「クラウドサーバー」の場合は「使った時間」に対して料金が発生しますので、「一時的なアクセス負荷の増大」などに対応しやすいというメリットがあります。
また、「サーバー自体のスペック」を上げることや下げることもできますので、「自由度の高い拡張性」がクラウドサーバーの大きな利点になります。
「サーバー」の選び方について
これまでにご説明してきた「サーバーの特徴」は下表のようになります。
レンタルサーバー | VPS | クラウドサーバー | |
---|---|---|---|
サーバー管理権限 | なし | あり | あり |
サーバーセキュリティ | 事業者 | ユーザー | ユーザー |
難易度 | 低い | 高い | 高い |
拡張性 | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
価格 | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
どのサーバーを選ぶかの指標として「アクセス数」があります。
「アクセス数」が増加している時間帯に「サーバーの動作」が遅くなったり、「エラー」が出てページが表示されない場合は、「アクセス解析」を行い「アクセス数の増加がサーバーの動作に影響を与えていないか?」などを検証していきます。
「ホームページ」の公開が初めての場合は「レンタルサーバー」を選択することが多いかと思います。
「レンタルサーバー」の中にも「サーバーの性能」によって契約プランが分かれている場合もありますので、必要に応じて「より上位のプランにレンタルサーバー契約を変更する」という方法もあります。
「高性能なサーバー」では月額数万円になるものもありますので、初めは「低~中スペック」のサーバーを借りて「ホームページ運用のランニングコスト」を減らし、「アクセス数」が増えてきてから、より「高性能なサーバー」の利用を検討することも可能です。